トライアルが受注につながらない理由
SaaS営業では、商談後に無料トライアルやPoCを実施するケースが多くあります。しかし、ほとんど利用されないまま期間が終了し、そのまま失注することも少なくありません。
理由1.トライアルのゴールが決まっていない
開始前に「どのような状態になれば正式導入を判断できるのか」を合意する必要があります。自由に使ってもらうだけでは、顧客も何を確認すればよいのか分かりません。
理由2.評価するためのKPIが決まっていない
「業務を効率化する」だけでは効果を判断できません。入力時間、利用率、削減時間、利用件数など、顧客が導入判断に使える指標へ置き換えます。
理由3.顧客が正しい操作方法を理解していない
アカウントとマニュアルを渡すだけでは、日常業務の中で利用されなくなる可能性があります。初期設定、操作説明、定期フォローを通じて、価値を体験できる状態をつくる必要があります。
理由4.現場担当者と決裁者に同じ価値を伝えている
現場は操作性や業務負担、管理職は標準化や生産性、決裁者はコスト削減・売上向上・リスク低減を重視します。レイヤーごとに価値を変えて提案する必要があります。
理由5.トライアル終了後の意思決定プロセスが決まっていない
誰が評価し、誰が稟議を作成し、いつ決裁するのかを事前に確認します。終了後に初めて意思決定者を探すと、検討は長期化します。
トライアルの目的は「使ってもらうこと」ではなく、正式導入を判断できる状態をつくることです。
受注につながるトライアル設計
1.現在の課題を明確にする
2.成功条件を決める
3.KPIと計測方法を決める
4.利用者と役割を決める
5.利用を支援する
6.結果を経営効果に変換する
7.正式導入の判断につなげる
まとめ
闇雲にトライアルを実施するのではなく、ゴール、KPI、利用支援、関係者ごとの価値、意思決定までを正式導入から逆算して設計することが重要です。